美濃吉独自の教育研修制度
この6年のカリキュラムにより、すぐれた才能を持つ人材を早く大きく伸ばしていくことが可能となりました。
実際に美濃吉では、20代で調理長に抜擢された者が多数活躍しています。まず入社すると、調理社員全員に「調理社員課業一覧表」というノートがわたされます。これには調理職として習得すべき項目が、簡単なものから難易度の高いものまで全て書き込まれています。
そして、1年目、2年目…とキャリアを積み重ねるごとに取り組む目標が明確にされ、調理社員は、それに従って技術を習得していけば、スムーズにスピーディーに、料理の腕が上がっていく仕組みです。
6年で全ての項目を終了すれば、晴れて美濃吉の調理長としての資格が与えられます。
調理長が常に若手と会話
料理の技を身につけるにあたって、それぞれに悩んだり苦労したり、壁にぶち当たったりすることは当然ながらあります。従来の料理の世界では、そうした下積み時代は自分で壁から這いあがらなければならないという風潮があったのも事実です。
しかし、美濃吉では特に入社1年目の調理社員を対象に月1回の個別カウンセリングを行い、調理長が若手社員の悩みなどを1対1でじっくり聞き、アドバイス・フォローを行っています。会社のこと、職場の人間関係、将来のビジョン、調理技術など、何でも構いません。それぞれの性格や能力に応じてマンツーマンで指導育成していきます。
情報交換の場も豊富
入社3カ月目と6カ月目に新入社員集合研修を行っています。
職場の雰囲気に慣れた3カ月目、仕事に慣れてきた6カ月目、本社の役職者が個別カウンセリングを行うとともに、同期入社の仲間と集まって情報交換をし、親睦を深める場としても有効な研修です。
調理師全員が多様な調理の経験をつめるシステム
美濃吉には19の店舗がありますが、各店それぞれに特徴があり、メニューも違います。そこで、調理社員の皆さんは、各店の調理長から技を学んだり、良いところを吸収していただくためにも、2~3年のサイクルで移動・転勤をするシステムをとっています。
また、美濃吉の店舗の中でも高級料亭である「竹茂楼」(京都)、「新宿住友店」(東京)の勤務を、調理長になるまでに必ず経験できるようにローテーションを組んでいます。
上記以外にも、社長自らが若手社員向けに行う、社長塾や、調理長研修、副調理長研修、各種社外セミナーなどを受講してもらう機会があります。
OJT(現場研修)も、もちろん、用意しています。先輩が仕事の基本を、きっちりお教えしますよ。
「能力・成果主義」をとっており、29歳で調理長に抜擢された社員もいます。入社時は全員店舗にに配属されます。
調理職育成カリキュラム修了後、本部の調理、仕入れ管理部門への異動もあります。